garden

music&words : Hiroki tanaQa


重ねて象る
上塗りの最北
元の姿を追想しては
忘却の池にそっと放る

手のひらは自由に
密度は置いていく
頭の中で冷凍された
無謀な種をまた育てる

並べるままの姿で目指した異境のほとりは
人気の無い街の底 冷めた惑星の墓場

モザイクで塞ぐシャム猫の頭を
撫で付ける両手でそっと蒔いた
潤いを最後に運ぶ細胞

化石となるハーモニクスの輝きで
未来の伸縮をそこに見た
背伸びしたりあくびをかいて
誰かが来るのを焦らず待って
たまにはこちらを見つめている

騙し絵に塗られたグレー
隠した絵の砂漠はもう、深い森の中
途切れた川の終わりを目指す
足りない雨雲集めて背中を預けられたら
幻の世界で甘い水に浮かんでさぁ沈む



© SWIM SWEET UNDER SHALLOW