Vega

music&words：Hiroki tanaQa

真綿絡まりスペースは失せた
迷わずライトに手を伸ばしたら
最果てを描いた砂の名画は
『太陽と創世』

さぁ今風、帆を立てた
方角を指せば
溢れかえる憂いを掻いて黄金へ
他愛もない世界混ざった
モアレ、垂れるように
理想を焚いて湧いた線をたぐれ

回った世界は歪むサインを乱打する
風舞う態度でまばゆさを見せた
永遠を書く軌道
憂うべからずと詠んだ

フラスコへ放り込んだ生ぬるい正解をそっと
悪そうな青い液で回せ
甘い甘い発想の餡でドロドロ溶けた
奥歯を忘れてさぁどうぞ

前衛を掲げた
煙る朝、迷子と雷鳴

触れる風、尾を掴んで
えんえんと舞えば
廻り廻る期待を剥いで英断を
サァ今晴レ渡レドモ浪荒レル方ヘ
変わる変わる世を縫ってすゝめ

揺れる回答も
淡いうわごとも
頬をつねって覚醒

欠いた体温も
薄らぐ模様も
放り込んで隠せ