FURICO

music&words:Midori Yoshida


ソファに盲点を素足に添えて
たまに齧れば砂味

海の彼方に沈めた石を
どこに投げても同じ

数段磨き上げた輝きを忘れない
頂上に待つそれの始まりを受けて流れる

左右の喉を震わせた先で
永遠の振り子が揺れる

想像抱く誰が幻だろうと譲らない
明解ありますどこに
見つけるまで朝はないんだから

所狭しと並べた荷物を空にしてみる
ソファで見つけた盲点には旨味のアラが詰まっている
明日海辺で飛ばそうかどうか風を読む指で
沈めた石の行方を追おうと波は立つ小声で



© SWIM SWEET UNDER SHALLOW