morning

music&words : Hiroki tanaQa


まだ長い行列で最後尾を務めてる
いくらかの迷路をくぐり抜けた果てに

絡まる糸を
ほどくための月光

さわれた明日の始まりを
両手でぐっと引き寄せる
そのまますーっと終わる日を
送り出せればいいけれど

憂いの輪、不揃いの行進を見送れば
空の暖炉に火をくべて騒ぎだす

隔てる時を
渡るためのレインボウ

汚れた川を優雅に泳ぐ亀
月の石に乗る
からくりを見て
終日ひたひたと煙にまく
重ねる闇を
鳥の合図でひらり引きはがす
湧きあがる輪も、
さまよう時間もマッチを擦って火の中へ

さわれた明日を引きずり出すまで



© SWIM SWEET UNDER SHALLOW